VYG_01 // TOHOKU

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写真
Saotoshi Fukuda from Rapha Japan
協力
Rapha Japan
WEB
https://www.rapha.cc/jp/ja/

2022.07.06~09
仙台石巻市~南三陸町~宮古市~青森県八戸~苫小牧~札幌までの
530km 自転車で旅をしました。言わずかな”旅するデザイナー”です。
何故今ここに来たか、それは 11 年前独立したのは東日本大震災がきっかけでした。もちろんやりたいことをしたいが故に決めた独立でしたが、
元々サイクルの早い消費活動は自分の考えるデザインとは違い、
震災を機に”よりデザイナーとして”何ができるか、
何が残せるかばかり考えていました。
震災後すぐに東北へ足を運ぶ予定でしたが、まだ子供を授かる前で
余震や放射能の心配から仲間や家族にも止められどこか心残りながら
時間が過ぎ、今やっとライフワークであるデザインの時間、
家族の時間の合間を見つけ仲間と共にここに来れました。
(放射能への偏見ではございません、気を害しましたら申し訳ありません。)

今ここまでデザインに携われた自分、これからまた 5 年 10 年と何を考え、
風化しないデザインや文化、生き方をまた見つめ直すインプットの時間。
11年とはいえ綺麗に整地された道路や土地が在るばかり、人に触れ当時の
記事をもとにトレースを行うとなんとも言い難い気持ちが生まれるばかりです。
旅は僕にとって大切な時間の過ごし方です、高度に便利になったスマートフォンなどではなく、フランス在住時に過ごした地図と電車と徒歩で感じる速度こそ
本当に様々なものが見えてくると考えています。

今回はイギリスのサイクルウェアブランドrapha japan様の協力もあり、
ブランドが行った東北震災復興ライドル ートのトレース、そしてスタッフの
お二人と 3 人で自転車と身体だけで進みます。
空間を作るだけではない旅や人との出会い、地域の文化に触れることも
今後少しずつまとめていければと考えています。
僕が目指す文化的な商業デザイン、風化せず残る何か、
また考えてみたいと思います。

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